CVPとは

CVPとは中心静脈圧測定のことです。中心静脈に入っているルートから測定します。

CVPの目的

★右心系機能の把握。
★うっ血性心不全の状態を知る。
★循環血液量と心臓の状態、ショック時の状態や治療に対する反応を把握するため。

CVPの異常値の原因と対策

◆正常値
5~12cmh2O
*血圧低下時は循環血液量不足または心不全。

輸液、昇圧剤、強心剤などの使用。
◆12cmh2O以上
心不全、過剰輸液、過剰輸血、昇圧剤の投与、持続陽圧呼吸。

強心剤、利尿剤、瀉血、間欠的陽圧呼吸+筋弛緩剤など。
◆5cmh2O以下
循環血液量不足、ショック、脱水、血管拡張、降圧剤の投与など。

輸血または輸液、強心剤の投与、昇圧剤の投与など。

CVP注意事項

★測定時のベッド挙上角度は統一する(原則は水平仰臥位)毎回同じ条件での測定にしないと、体位によって測定値が変動してしまう。体動や怒責で正確な値が得られないので、患者にも十分説明し、協力を得る。
★吸引や体位変換などもcvp値に影響があるので、処置などをやった後は5分以内の測定はしない。
★cvp値が異常な場合は、測定手技が正しいかチューブなどにトラブルがないか確認する。
★感染予防
測定時は清潔操作で。測定用の延長チューブは毎日交換することが望ましい。
★基本的にダブルかトリプルのカテーテルを使用するか心臓や血管系の薬剤が入っているルートとは別のルートを使用する。同一ルートの場合はcvp測定によりフラッシュするのは危険なので、十分注意する。
★測定時間がかかりすぎると、血液の逆流でカテーテルが閉塞してしまうので、手際よく行う。測定後は三方活栓をもとにもどし、輸液の再開を確認する。